書きたいこと書き太郎

徒然な日々に花束を。世界の底辺にして底辺ブログ。

お笑いコンビ、バイきんぐの西村瑞樹の『ジグソーパズル』から学んだ目標の立て方

今回は、Kindleセールでたまたま買った本について書きます。
それがこちら。

ドドン!

 
お笑いコンビ『バイきんぐ』。ご存じでしょうか?
キングオブコントで優勝し、一夜にして人気になったコンビ。

そのコンビの「なんて日だ!」と、言わない方の西村瑞樹氏の著書であります。
スキンヘッドじゃない方です。
それにしても、お名前が西村瑞樹…。
びっくりするくらいピンとこないですね。特に下の名前。
「みずき」だったんだ…。いい名前…なんて思いながら書いてます。

タイトルは『ジグソーパズル』。

この本の購入経緯は、冒頭でも書きましたが、Kindleでセールになっていて安かったからです。
さらに付け加えるなら、年末年始がとても暇で脳が錯乱してついついポチってしまった…という感じですね。
しかし!この脳の錯乱でポチった本が幸運を呼びました。

おもしろいんです。
1ページ目をめくって書いてあった文にすぐさま心を射止められました。

暇な時に僕はジグソーパズルをやる。本当に気が向いた時だけなので年に2、3回くらい。年に2、3回なら結構やっている方ではないかと思う人もいるでしょうが違うのです、僕はまだ完成してない1000ピースのジグソーパズルを年に数ピースずつ、気がつけば14年という気が遠くなるほどの時間をかけてやっているのです。


Amazonより引用


この文を読んだとき、私は脳内でこう叫びました。


やっぱりこの人、頭がおかしい!

予想通りでしたね。いい意味で。

私にとってバイきんぐは好印象で、よく笑わせてもらっていました。
テレビに登場する彼らは素直に面白いなと。
とは言うものの、売れ始めた当時にスポットを浴びていたのは殆ど小峠氏でしたけどね。

そのスポットの陰に佇む西村氏には、当初から独特なオーラがありました。
どこか不思議な印象がありましたが、やはり変わった人だったんですね。

最初の文を読んで「頭がおかしい」という感想が飛び出しましたが、読み進めても「頭がおかしい」という印象を継続したまま本を読み終える事が出来ます。
「頭がおかしい」、この表現は少し過激に感じるかもしれませんが、これは褒め讃えていますから!

要は「クレイジー」だなと。私からすると褒め言葉でしかありません。

それと同時に、素晴らしいメンタルの持ち主でもあるなという事が読み取れますね。

この『ジグソーパズル』は、短めのエピソードが詰まった内容になっています。
いつでもサッと読めるのがいいところ。
文も非常に読みやすく、クスリと笑える。時にドン引きするような内容もあり、下ネタもちょいちょい。そこも含めて面白いのです。
彼の事が嫌いでなければ、気分転換や、一息つくには最適な本ですよ。

さて、そろそろ本題です。
私は彼のクレイジーっぷりを語りたいわけではないですし、この本の押し売りをしたいわけでもないのです。
「この本で学んだ」というのがタイトルなので、その話を。

この本を読んでいる時期に2021年を迎え、今年の目標を作るべきかどうか考えていたところでした。
その最中、まさか『ジグソーパズル』の中で感銘を受ける言葉に出会うことになろうとは…。

目標を立てるという事についての考え方。それをこの本から学んだのです。
ざっくり書くとこんな文が載っていました。

「目標が達成できなかったら、駄目な一年になると思いますか?もし、小説を一年で100冊読む目標を立てて、40冊しか読めなかったら、目標の半分も達成できていないから駄目だ!ってなりますか?いやいや、目標を立てたからこそ40冊も読めたんでしょ!これは凄い事なんだぞ!って一年の終わりぐらいは自分を褒めてあげてくださいよ!」

と。

「この本で感動するなんてことがあっていいのか?」と拒否反応すら起こりました。が、肩の力を抜いて読んでいただけに、この言葉はスッと入り込んできてしまったのです。西村氏は心の空き巣です。泥棒…、いや、大泥棒です。何も盗まれてはいませんけど…。

人によってはありきたりな言葉だと感じるかもしれません。
ただ、クズエピソード満載で、緩みに緩んだ人間性をさらけ出しているこの本から出た「目標の立て方」は、大きな波紋を広げ、私の心を強く揺らしました。

2020年、歴史に語り継がれるであろう大変な年でした。

私にとっても悲惨な年でした。よく言えば療養期間になったともいえます。

自己肯定の低さが、いつもどうしようもない自分を作り出していました。
私にとって「目標を作る」という事と、「達成できない」は常にセットでした。それが自分の自己肯定感を下げに下げました。
だから、いつからか「目標を作らない」という人生を生きていたのです。

しかし、西村氏は言います。達成しなくてもいいんだと。
あくまで目標。達成できなくても、少しでもやったなら自分を褒めてあげましょうよ、と。

だから私、今年は目標を作って歩んでいこうかなって思ったんです。
少し挑戦しようかなという気持ちになりました。
もちろん、あえて目標を達成しないってことをするつもりはないですけどね。
できなくても責めない。

なにか少しでも成長出来たら褒めてあげたいねって、そういう話です。

かなり気が早いけど、今年の終わりは自分を褒めるイメージで。
褒めるためだけに年末に向かって生きようかなって思えましたね。

まだまだ大変な時期が続くと思われます。
皆様も、くれぐれも無理だけはしないように、今年を生き抜きましょう。

では、これにて。

ジグソーパズル

ジグソーパズル